おたがいに神様ではないのだから、
一人の知恵には限りがある。
それがどんなに偉い人であっても、
やっぱりその人一人の知恵には限りがある。
こんな限りのある知恵で長い人生を歩み、
広い世の中を渡ろうとするものだから、
ともすればあちらで迷い、こちらでつまずく。
自分一人ですむことならばそれでもまたよいかもしれないが、
この世の中に住む限り、人々は皆つながっているから、
自分がつまずけば、他人も迷惑をする。
他人に迷惑をかけるくらいにら、
一人の知恵で歩まぬほうがいい。
わからないことは聞くことである。
知らないことはたずねることである。
たとえわかっていると思うことでも、
もう一度、人に 聞いてみることである。
「見ること博ければ迷わず。聞くことは聡ければ惑わず」
という古言がある。
相手がどんな人であろうと、こちらに謙虚な気持ちがあるならば、
思わぬ知恵が与えられる。
つまり一人の知恵が二人の知恵になるのである。
二人が三人、三人が四人。多ければ多い程いい。
衆知を集めるとは、こんな姿をいうのである。
お互いに、一人の知恵で歩まぬように心がけたいものである。
by 松下幸之助
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